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上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

 

 

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)とは

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)とは

肘の外側に痛みが生じる疾患です。重いものを持ち上げたり、手首を捻ったりするときに痛みが出ることが多いです。

これは手首や腕の使いすぎによって、肘の外側に付いている筋肉に繰り返しストレスがかかることで炎症が起き痛みがでます。テニスプレイヤーに多く見られたため、「テニス肘」という名前もついていますが、テニスをしない人でも起こります。

どんな症状?

手のひらを下にして物を持ち上げたり、ドアを開けるとき、フタを開けるときなどに肘を中心に痛みがでます。またテニスやラケットを使ったスポーツで生じることが多いです。痛みが強くなると肘から手首のほうまで痛くなることがあります。次のような動作で痛みが出る方は注意が必要です。

  • 物を持ち上げる
  • ドアノブを回す
  • フライパンを使う
  • 雑巾などを絞る
  • ペットボトルのふたを開ける
  • マウス、キーボードのタイピング
  • ラケットを使うスポーツ

治療法

リハビリ

手首を上にそらす筋肉(前腕伸筋群)が疲労しているので、ストレッチで緊張をほぐして、肘にかかる負担を軽減する必要があります。

また、肘に負担がかからない動作を習得したり、肘にかかる負担に負けない筋力をつけることも大事です。

ステロイド注射

痛みが強く、つらいときは炎症を抑えるために、ステロイド注射を行うと効果的です。当院ではエコーで見ながら、確実に腱の部分に注射します。またステロイド注射は頻回に行うと、逆に腱がもろくなることがあるので、注射の間隔をしっかりと開けなければいけません。

肘上のサポータ

エルボーバンドを腕に巻くことで、肘にかかる負担を軽減させます。

PFC-FD

ご自身の血液から、血小板由来成長因子を取り出し、患部に注入することで、組織修復のプロセスを促す治療法です。スポーツ障害などで障害が起こる腱付着部などは、もともと血流が少ないため組織の修復能力が低いと言われています。そのためPFC-FDを用いることで、自己修復力を活性化し、修復を促進することが期待されています。

予防方法

肘に負担のかからない正しい動作やフォームを身につけることが重要です。またストレッチをして前腕伸筋群をケアし、日常的な動作でも肘にかかる負担を軽減するために、筋トレをすることが大切です。

前腕伸筋群のストレッチ(右肘の場合)
  1. 右肘を伸ばした状態で、左手で右手関節を手のひら側にゆっくりと曲げる。
  2. さらに手首を曲げた状態で、指もゆっくりと曲げていく。
  3. 回数:30秒x3セット
<ポイント>

しっかり肘が伸びていることと、指をゆっくり曲げるときに筋肉がゆっくりと伸ばされていくことを感じることです。

前腕伸筋群の筋トレ
  1. 肘を伸ばした状態で、ゆっくりと手首を反らして上げる。
  2. その後、5秒以上かけてゆっくりと手首を下げていく。
  3. 回数:10回x3セット(問題なくできるようになれば、少しずつ軽い重りを持って負荷を上げていきましょう)
<ポイント>

ゆっくりと、筋肉にストレスがかかっていることを感じながら手首の上げ下げを行いましょう。

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