肩こり・腰痛に悩んでいる方へ
肩こり・腰痛:日常生活への影響と治療の重要性
日本人の多くが悩む国民病:肩こりと腰痛
肩こりと腰痛は、日本人の有訴率1位と2位を占める国民病です。これらの症状は、単に不快感を与えるだけでなく、日常生活や仕事に支障をきたす場合もあります。
「肩こり、寝違い、 腰痛、ぎっくり腰 で病院を受診することを大げさだ」と考え我慢していませんでしょうか。単なる肩こり、寝違え、腰痛と思っていても、 実は病気が隠れていることもあり、肩こり、寝違い、 腰痛、ぎっくり腰 で病院を受診することを大げさではありません。区別が付きづらいものとして椎間板ヘルニアであることも多々あります。
日常生活への具体的な影響
- 集中力の低下: 痛みやこりによって、勉強や仕事に集中できなくなります。
- 作業効率の低下: 長時間座っていることが難しくなったり、物を持ち上げる動作がつらくなり、日常の活動や仕事のパフォーマンスが落ちます。
- 生活の質の低下: 痛みや不快感が続くことで、趣味やスポーツなど、楽しいと感じる活動に参加できなくなります。
- 生産性の低下:痛みが原因で集中や作業ができずに、仕事効率が下がります。2017年の腰痛による生産性損失は、約15兆円と推計されています。
2. 我慢せずに治療を受けることが重要
多くの人は、肩こりや腰痛は自然に治るものと考えて、我慢してしまいます。しかし、症状を我慢し続けることで、以下のような悪影響が出る可能性があります。
- 慢性化:
- 症状を我慢し続けることで、慢性化し、治りにくくなる。
- 慢性化すると、痛みやこりがさらに強くなり、日常生活に支障をきたす。
- 筋力低下:
- 痛みやこりを避けるために、体を動かさないようになる。
- 体を動かさないことで、筋力が低下し、さらに症状が悪化する。
- ストレスの増加:
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- 痛みはストレスを引き起こし、それが症状を悪化させることがあります。
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- 睡眠障害や食欲不振などの体調不良も引き起こします。
症状が軽い場合でも、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
3. 痛みの治療はダイエットと同じ
複数からのアプローチ
痛みの治療は、ダイエットと同じように、複数の方法を組み合わせることが重要です。
ダイエットでは、食事制限、運動、生活習慣の改善など様々な方法を組み合わせる必要があります。痛みの治療も同様にお薬、リハビリ、ブロック注射、ハイドロリリースなどを組み合わせることが重要です。
継続が重要
ダイエットは短期間で成果がでるものではありません。継続して取り組みことで徐々に目標に近づいていきます。痛みの治療も同様です。特に経過の長い肩こり、腰痛などは効果がでるまでに時間を要することが多い。「継続は力なり」です!
お薬と治療の真実
薬や注射は本当に原因を治しているのか?
「薬や注射は、原因を治しているわけではないのでは?」
確かに、薬や注射は直接的に組織を修復するわけではありません。しかし、腰痛、肩こりに限らず高血圧、糖尿病、心疾患、白内障、全て現代医療では組織を修復する治療法は厳密には存在せず、体の自然治癒能力を使ってコントロールすることが基本です。
「肩こり・腰痛の原因となっている組織を治したい」と考えている方もいるかもしれませんが、現在の医療では難しいのが現状です。
もし主な目的が痛みや不快感を取り除き、日常生活を快適に過ごすことであれば、薬やブロック注射、リハビリテーションなどが有効な手段となります。
薬に頼りたくないという気持ちも理解できますが、痛みを我慢し続けるとさらに状態が悪化し、痛みの悪循環に陥ることがあります。ですから、痛みがひどい時には薬や注射を適切に使用することで、体も心も楽になることがあります。
要するに、私たちは痛みを和らげ、日常生活をより快適にするための方法を選ぶことが重要です。そして、それが薬や注射である場合もあれば、リハビリや他の治療方法である場合もあります。大切なのは、その人にとって最適な方法を見つけることです。
お薬、注射が効かない!?
時々、「この薬は効かない」や「注射が効かない」と感じることがあるかもしれません。これは、痛みや症状が特に強い場合、治療が思うように効かないことが原因であることが多いです。しかし、これは薬や注射が全く効いていないわけではなく、症状があまりにも強いため、通常の量では十分な効果が得られないのです。
薬や注射は、痛みや症状という火に対して水をかけて消すようなものです。小さな火なら少量の水で消せますが、大きな火事にはもっと多くの水や、特別な消火剤が必要になります。このように、症状に応じて必要な薬の量は変わるため、痛みや症状が強い時にはより強い薬が必要になることがあります。
薬を推奨しているわけではありませんが、症状に合った適切な量の薬を使用することが大切です。そして、症状が改善してきたら、徐々に薬の量を減らし、最終的には薬に頼らない生活を目指しましょう。このアプローチは、痛みや症状を効果的に管理しながら、健康的な生活を取り戻すための一歩となります。
当院での治療:症状に合わせた多角的なアプローチ
当院では、患者さんの症状に合わせて、以下の治療法を組み合わせて提供します。
お薬
痛みや炎症を抑え、緊張を緩和させるなどのお薬があります。お薬は必要に応じて上手に使うことが早く日常生活へ戻る近道です。
ブロック注射
超音波(エコー)画像を見ながら、痛みの原因となる神経に局所麻酔薬を注射する治療法です。痛みの悪循環を断ち切り、より積極的なリハビリテーションを可能にします。また手術を回避できる可能性あります。
ハイドロリリース
超音波(エコー)画像を見ながら、筋膜の癒着を剥がし、痛みやこりを改善します。
画像で体内組織を見ながら行うため、従来の注射よりも、ピンポイントに安全に注射を行えます。
リハビリ
個別の運動療法プログラムを通じて、筋力を回復させ、柔軟性を向上させます。
猫背などの悪い姿勢改善にもアプローチし、症状の再発防止を目指します。
これらの方法を組み合わせることで、長期的な改善を目指します。
まとめ
肩こりや腰痛は、誰にでも起こり得る症状です。しかし、我慢せずに適切な治療を受けることで、症状を改善し、日常生活や仕事を取り戻すことができます。当院では、患者さんに最適な治療法を提供するために、様々な方法を組み合わせております。
肩こりや腰痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。