メニュー

ケガ、骨折、捻挫

ケガ、骨折、捻挫は日々の生活に支障をきたすだけでなく、適切な治療が行われないと日常生活に支障がでたり、長期的に健康問題を引き起こす可能性があります。当クリニックではこれらの症状に対する包括的な治療とケアを提供します。

ケガや傷の種類

擦り傷(擦過傷)

地面などで皮膚を擦ってできる非常に一般的な傷です。出血量は通常少ないものの、傷口に砂や土などの異物が傷口に付いていることが多いです。
傷口をきちんと洗うことが、感染を防ぎ早期回復を促進するための最初のステップとなります。

さらに、適度な湿潤環境の作成は、傷跡を作らないために重要です。湿潤環境は新しい皮膚細胞の生成を助け、傷口の治癒を速めることが知られています。しかし、湿度が適切でないと、皮膚の自然なバリア機能が低下し、感染リスクが高まる可能性があります。

市販のキズパワーパッドなども傷口治療に役立つことがあります。しかし、これらの製品の吸水力はそれほど強くないため、滲出液が多い初期の段階では適していない場合があります。また、同じパッドを何日も貼り続けると、皮膚が湿った状態になり、細菌が増殖しやすくなるため、感染を引き起こす可能性があります。これが結果的に傷跡を残す原因となることもあるので、注意が必要です。
傷が治った後も、炎症後色素沈着が残らないように日焼け止めなどで紫外線防止をして下さい。

※炎症後色素沈着とは

皮膚にメラノサイトという色素細胞があり、紫外線が当たると色素細胞は有害な紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素をつくります。またメラノサイトは皮膚が刺激を受けて炎症が生じたときにも活性化しメラニン色素がつくられ茶褐色の痕が残ります。この状況を炎症後色素沈着といいます。皮膚の炎症を引き起こすものはたくさんありますが、代表的なものとして擦り傷や火傷などの外傷、ニキビ、湿疹、虫刺されなどがあります。

切り傷(切創)

刃物やガラスなど鋭利なものでスパッと切れている傷です。表面だけでなく、中の筋肉や腱、神経、血管が損傷している可能性があるので注意が必要です。キレイなタオルやガーゼで傷口をしっかりと抑えて、すぐに病院を受診して下さい。傷を縫うのは、ケガをしてから8時間以内というゴールデンタイムがあります。それ以降は縫えない訳ではありませんが、感染を起こす可能性が高くなり傷の治りが悪くなります。

刺し傷

鋭いもの、尖ったもの(包丁、釘、箸、えんぴつなど)が刺さってできる傷です。傷口は小さいけれども、損傷が奥深くまでいっていることが多いです。釘を足で踏んだ場合や食事中の箸が刺さった場合は、ばい菌が体の深くに入り感染を起こす可能性が高いです。抗生剤の治療や手術が必要となることがあるので、傷口が小さくても必ず病院を受診して下さい。

咬み傷

人や動物に咬まれてできる傷です。人の口腔内や動物の口腔内には非常に多くの菌がいます。刺し傷同様、傷口が小さいですが、損傷が奥深くまで到達していることが多いです。基本的には抗生剤の投与が必要です。傷口が小さくても必ず病院を受診して下さい。

骨折

骨折のタイプや程度はさまざまで、それぞれ症状と治療法が異なります。
多くの方が思い浮かべる骨折は、痛みや腫れが非常に強く、動くことができないものだと思います。しかしながら、一部の骨折は初期段階ではそれほど強い痛みがなく、歩行可能であったり、ある程度の動かすことができる場合もあります。


また、骨折は強い外力が一度加わることで引き起こされることもあれば、スポーツ選手や過度な運動により骨に繰り返し負荷が加わることで起こる「疲労骨折」も存在します。


レントゲン撮影は骨折の診断に重要なツールですが、すべての骨折が初期段階でレントゲンに写るわけではありません。特に小さな骨折や初期の疲労骨折は、レントゲンでは見逃されがちです。これらの骨折は、時間が経つと新しい骨が形成され、その結果としてレントゲン像に可視化されることがあります。


当院では、このようなレントゲンで見逃されがちな骨折を診断するため、超音波装置を用いて骨折評価を行います。超音波は、レントゲンでは見えない小さな骨折や疲労骨折を検出するための有効なツールとなります。


骨折の治療は、患部を固定して骨ができやすい状況を作ります。新しい骨が出来てきて骨折部が安定化してくると、今度は関節が硬くなったり、筋肉、軟部組織が萎縮しないように早期にリハビリを開始します。当クリニックでは、専門的なリハビリテーションプログラムを提供し、患者様が日常生活に戻るのをサポートします。

捻挫

捻挫は、関節に過度な力が加わったときに引き起こされるケガのうち、骨折や脱臼を除く損傷の

ことを指します。具体的には、靱帯や腱などの軟部組織が損傷している状態です。

捻挫の症状は、傷ついた部位や損傷の深度によりますが、骨折と同じように痛みや腫れを引き起こします。しかし、通常、捻挫はレントゲンでは検出できないため、「骨折はありません」と診断されても、実は捻挫による損傷がある可能性があります。したがって、適切な診断と治療のためには注意が必要です。

多くの場合、捻挫は1〜2ヶ月で日常生活に影響を及ぼさない程度に回復します。しかし、スポーツなどの強い負荷活動をすると痛みが再発したり、関節の不安定感が残ったりすることがあります。このような症状があるにも関わらず無理して活動を続けると、二次的な損傷が起こり、若年で変形性関節症(軟骨の擦り減り)を引き起こす可能性があります。

診断はまたレントゲンで骨折がないことを確認したうえで、身体所見を評価し、エコーやMRIにより詳しく検査を行います。治療は症状の強さに応じて固定を行う場合がありますが、痛みや腫れがある程度収まった段階で早期のリハビリテーションや運動が開始されます。

しかし、運動を始めると言っても、すぐに全力でのスポーツに復帰するわけではありません。ケガで失われた関節の可動域、筋力、バランス感覚などの運動機能を徐々に回復させるため、リハビリテーションが必要です。スポーツへの復帰や競技への復帰を急ぐことなく、じっくりとリハビリテーションを進め、完全に回復を目指しましょう。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME